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2021/3/17

場所にとらわれない働き方を実現したい

実は20年前とあまり変化してない気がする仕事環境

IT革命が始まったばかりの90年代、私は右も左もわからないままITの世界に飛び込みました。もう20年以上も前の話です。

当時は今ほど無線ネットワークが発達しておらず、有線LANをノートパソコンに差し込んで仕事をしていました。WiFiは不安定で、携帯電話の通信速度は極めて遅かったのですが、有線LAN経由ならばそれなりにインターネット回線は速かった(今思えば遅いのだが)ので仕事をする上で特に問題はありませんでした。

私はいわゆる「社会人経験」をせずに友人達が設立したITベンチャーに飛び込んだ人間です(友人たちも同様)。一般的な常識など持ち合わせているわけもなく、ただ純粋に、当時の最新のテクノロジーを存分に使い倒し、自宅、カフェ、クラブの個室、旅行先のホテルなど、自由な場所で自由な発想でビジネスを構築、システムを開発、管理していきました。

オフィスは一応ありましたが、たまに集まってしゃべったり、ゲームしたりするようなコミュニケーションの場所でした。日常的な業務は上記のような様々な場所から、メールやICQなどのチャットツールでコミュニケーションを取りながら進めていました。

これは20年前の話です。2年前の話ではなく。20年前の話です。

20年たった現在どうでしょう?2020年からのコロナ禍において、私たちのようなインターネット系企業を中心にリモートワーク化が著しく進んだように感じます。しかし、ネット系企業以外では正直リモートワーク化はそこまで進んでいないのではないかと感じます。そして、私たちと同じ業種の会社でも「通常通り」の業務はできていないように思えます。

現場にいかないと仕事にならない業種はたくさんありますので、リスクを取って業務にあたっている方々には感謝の気持ちでいっぱいです。一方で「出社」というリスクをとらなくてもいい私たちのような業種において、いまだに出社が義務になっている会社も少なくない気がします。少なくとも「場所に縛られない働き方」を選択できているとは言い難い状況なのではないでしょうか。

この20年でインターネット速度は大幅に向上し、無線で高速大容量の通信を行うことも可能になりました。通信コストはずっと下がっていますし、メールやICQしか存在しなかったコミュニケーションツールも発展を遂げ、今では大した知識がなくてもだれでもその恩恵を受けることができるようになっています。

しかし、私には「現状って20年前とあまり変わってないな」と感じてしまうのです。
これだけの技術の進歩がありながら、リモートワーク化が進まなかったのはなぜでしょう?

世の中のリモートワーク化が進まない3つの理由

世の中(特に私たちと同じ業種で)リモートワーク化が進まない理由はいくつか想像できますが、大きくは以下の3つではないかと考えています。

これらは業務の品質を担保するにあたり非常に大きなファクターであり、克服するには大きな労力が必要です。しかし逆に言えばこの3点を克服すれば、物理的な製造拠点の管理業務であったり、飲食や接客サービス、エンターテイメントなどの五感全てに訴えかける必要がある例外を除き、都心にオフィスを構えて、社員全員が集まらなくてはならない理由もなくなります。

もし経営側が上記の問題に真剣に取り組むことができ、場所にとらわれない働き方を提供できるのならば、業務効率や成果を犠牲にすることなく、働いてくれている人たちやその家族にとって、非常に大きなメリットを提供することが可能なはずです。

そのようなことを考えながら、コロナ禍以前の2019年から、私はこの忍者ツールズという会社で「場所にとらわれない働き方の提供」を実施しています。改善点はまだまだあるが、より良い働き方を模索しながら、これからも続けていきたいと考えています。

みんなの想いが重なり合い、束ねられ、強い絆となる

毎年違った都市、違った国で過ごしてみたい。
山奥のぽつんと一軒家で、世俗から離れて生活をしたい。
大切な人が遠い町に住んでおり、その人の側で生活したい。
都心では高くてあきらめていた庭付き一戸建てで生活するという夢を捨てきれない。

場所にとらわれない働き方を実現できれば、これらのことも実現できるかもしれない。
集う人の多様な想いを叶えられるかもしれない。
そう信じて、2019年に忍者ツールズ株式会社を私が預かるようになったのをきっかけに、私たちはリモートワーク化に踏み切りました。

かつては200坪弱の大きなオフィスを渋谷に構えていましたが、現在はその4分の1程度のオフィスを下北沢に構えています。下北沢オフィスは業務をするためのオフィスではなく、みんなが集うための場所というニュアンスが強いんです。これはかつて20年前に私が見た原体験の影響が強いかもしれません。仲間がたまに集まる場所、ふらっと近くに来た時に立ち寄れる場所の存在は重要です。そしてそういう場所は渋谷や六本木にある必要はない。そう考えて下北沢にオフィスを構えました。

働く場所を自由に選択できれば、多くの場合、より高いプライベートの充実をもたらすはずです。
プライベートの充実をもたらす会社は社員にとって非常に有益なものになるはずです。
会社が有益なのであれば、会社を大切に守りたいという想いにつながるはずです。

会社を大切に守りたいという想いは、忍者ツールズのサービスの発展に知恵を絞り、努力を惜しまないという想いにつながるのではないかと考えています。
ここに集った仲間達みんなの想いが重なり合い、束ねられ、強い絆となって、今後10年、100年、1000年続いていくのではないでしょうか。
そんな組織の礎になる人々を。今、私たちは猛烈に募集しています。

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