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2021/4/14

リモートワークで人生を豊かに

田舎暮らしも悪くない。むしろ良いのではないか?

2019年に私が忍者ツールズ株式会社の代表を引き受けるにあたって、最初に決めたことが「リモートワーク前提の会社運営」でした。私がリモートワーク導入を決断した理由は前述の通りではありますが、それ以外にも個人的な想い、体験からくるものも大きいです。

友人に誘われるまま始めたWEBサービスの世界でしたが、手がけたサービスも一度は誰もがロゴを目にする程度には成長し、一定の成果を出すこともできていました。
しかし無理が祟ったのか、メンタルを壊してしまい、道半ばで離脱することになってしまいました。仕事どころか、日常生活も支障をきたすような状態で、愛媛県西条市という田舎町の実家に戻ることとなったのです。

心身はなかなか回復しませんでしたが、実家に戻って5年目には、ようやく日常生活を送れるくらいには回復しました。

高校卒業まで地元で暮らし、その後10年強を東京で過ごし、再び地元で4、5年。歳はいつの間にか30代後半に突入していました。
大学進学で上京する前は何をするにも不便で、退屈で、嫌で嫌でたまらなかったこの田舎町でしたが、その頃には「まんざら悪くないんじゃないか?」と感じるようになっていました。

1993年の上京前は、文化、生活様式、ファッション等、様々な情報が10年は遅れているように感じていましたし、何か目新しいことをしようものなら周りから好奇の目で見られたような状態でした。

それから10数年後、地方と中央の情報格差をなくすという点で、インターネットは大きく成果を上げており、田舎暮らしをしていて、時代の最先端から常に取り残されるというようなことは無くなっていました。インターネットを介して最先端の情報にアクセスが可能でしたし、欲しいものがあればECサイト経由でなんでもお取り寄せができると言う状況が実現していました。

「田舎暮らしも悪くない。むしろ良いのではないか?」

もともと行列に並んだり、満員電車に揺られたりすることが得意でなかった私にとっては、インターネットの進化によって、田舎暮らしの方が理想的な状況になっていたのです。

給与水準だけは東京と地方の格差を感じた

休日に気が向けば、大した準備もなく山でキャンプもできました。
ふらっと海辺をツーリングして美味しい浜焼きを食べたりもしました。
広い食卓で両親、甥っ子と楽しくワイワイ美味しいご飯を食べることができました。
焼肉でもくもく煙がたっても、庭で焼き芋を焼いたとしても誰からも苦情は来ません。
友人を招いて夜中まで飲み明かしてもご近所迷惑になりません。
甥っ子と部屋の中で鬼ごっこだってできます。
部屋でギターをガンガン弾いても誰にも怒られません。
どこに遊びに行っても交通渋滞に巻き込まれません。

しかし、ネットがあれば最先端の情報にはいつでもアクセスできます。欲しいものがあれば何でもネットでお取り寄せできます。

東京のサービスと田舎の贅沢。
私は療養中の実家暮らしでリモートワークの可能性の大きさを感じとっていました。

伸び伸び過ごせる生活環境と、最先端の情報にいつでもアクセス可能な高度な情報環境の両立...。

控えめに言って最高だと思えました。

しかし、まだ解決できていない問題も存在しました。

すっかり心身ともに回復した私は、しっかりと職に就こうと就職活動を始めたのですが、地元企業のIT担当者の仕事内容は、到底WEBエンジニアの仕事とはいえないようなものでしたし、給与水準もとても低い状態でした。
フリーランスとして案件の確保も考えましたが、地元には案件自体が存在せず難しい状態でしたし、都心からの受注しようにも、定期的な対面でのMTGをもとめられ採算をとるのが難しい状況でした。
結局このような理由で2011年の時点では、IT業界でスキルと経験に見合った収入をえるには、やはり都会に出るしか選択肢がなく、再度上京し技術職として現職に就くことになりました。

都会と同水準の給与を支払える仕組みや運営を、会社側が責任をもって提供する

このような個人的な体験から、リモートワークが労働者にもたらすメリットは非常に大きいと確信していましたので、忍者ツールズ株式会社の代表就任時に、(管理部を除く)全社的なリモートワークを導入することを決意し実行しました。

一度しかない大切な人生の中で会社員として第一線で業務にあたる時期は、体力気力ともにもっとも充実した期間であることは疑いようがないのです。この大切な時間をどこで誰と過ごすか、その選択の自由を獲得できるということが、忍者ツールズで働くことの大きな利点とできると考えたからです。

もちろん独立起業して、自ら状況を整えることができれば誰でもすぐに手に入るメリットではあるのですが、家庭の事情であったり、職業人としての適性の事情であったり、経済的な理由であったり、なかなかそれに踏み切ることがむつかしい人もきっと存在するはずですし、実際私もそれを身をもって経験しています。

日本中、世界中どこにいても、東京と同水準の給与をもらうことができる仕組みを、会社側が責任をもって提供できれば、これまで以上に多くの熱意と情熱をもった人材を会社に招き入れることが可能になると考えていますし、それが「忍者ツールズ」と、そこに集う人々の更なる発展につながることであると固く信じて疑いません。

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