コラム

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2021-11-22

下北沢という場所にオフィスを構えた意味

忍者ツールズの「成り立ち」と「命題」

IT革命以前の世の中では、社会全体に向けた情報発信能力は、「財力」、「権力」等非常に大きな力を持つ人々の特権でした。
インターネットの時代が訪れると、「知識」という力を持つ人々がこの特権階級に加わりましたが、やはり多くの人々にとっては縁遠いものでした。
忍者ツールズは、大きな力を持たない個人が、財力や権力などの大きな力を持たないまま自由に気軽に世の中に向けて情報発信ができるようになればいいなという思いから出発しました。

現在ではSNSが普及し、誰でも気軽に情報を発信できる時代となっています。
忍者ツールズは、インターネットを取り巻く環境の遷移において、創成期(2000年代前半)には少なからず影響を与え、貢献したと自負しています。

その後、コンシューマに向けたツールの提供から、広告配信とそれに関連するツールの提供に事業の主軸を移し本日に至るわけですが、「多くの人々に情報発信のチャンスを提供する」ということが弊社の掲げる命題であることは変わっていません。

リモート勤務の推進とオフィス規模の縮小

数人の小規模ベンチャーとして始まった本事業も、2010年代には渋谷に少し大きめなオフィスを構え組織的に運用する形態となっていきました。その後、コロナ以前の2018年頃よりオフィスのあり方を改め、従業員の大半をリモート勤務としオフィスを縮小する方向に舵を切りました。

下北沢を選択した理由

まず渋谷という土地にオフィスがあることに疑問がありました。
IT企業といえば渋谷(ビットバレー)。右に倣えでそのステレオタイプに従っているというのは、いかがなものか。
「ナンバーワンではなくオンリーワン」であることが重要なベンチャー企業として、独自性を発揮していきたい。
このような思いから渋谷以外の場所にオフィスを構えることを決めました。

現在、忍者ツールズでは老朽化が進むコンシューマ向けサービスのリニューアルが急務と考えています。
収益の中心である広告事業については、「安定運用」が何よりも重要ですが、新しいものを生み出すには「既成概念にとらわれない自由な発想」、「失敗を恐れず挑戦する心」、「根気よく試行錯誤を続ける心」が重要になってきます。

下北沢という街は、よくも悪くもこれらを体現したような街なのです。

洗練度では表参道や六本木、丸の内には全く及ばないかもしれません。
賑やかさでは新宿、渋谷には全く及ばないかもしれません。

しかし、自分たちの良いと思うものを作り出す為たゆまず試行錯誤を重ねる空気は、それらのどの街よりも色濃く漂っている街だと感じています。
ただ完成された雰囲気につつまれ、それを消費するのではなく、一緒に試行錯誤し、創造に参加できる楽しみを与えてくれる気がします。

下北沢の環境は「新人教育の場」として、自由な発想と不屈の精神で忍者ツールズの次の時代を作る人材を育てることができ、「ビジネスを語り合う場」としてあらたなインスピレーションを与えてくれると確信しています。

想像力を掻き立てる街「下北沢」を起点に新しい時代に貢献できるサービスを生み出していこうと考えています。

新たな一歩を踏み出すワクワク感、共有しませんか?
忍者ツールズでは一緒に働く仲間を募集しています。

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